電子書籍:Amazon vs. Hachette の行方

ECサイトAmazonと、フランスに本社をおく大手出版社Hachetteが、書籍に設定する価格についてここしばらく争っています。ご存知のとおり、Amazonが提供する電子書籍は通常のペーパーバックとくらべて価格が低く設定されています。正確には、$2.99~$9.99がスイート・スポットだといわれ、この範囲で決めているようです。Hachetteは従来の権限(価格設定、流通、広告)を崩されてしまうわけで、それゆえにAmazonの価格設定に反対しているわけです。

amazon-vs-hachette現状ではAmazonが優勢といえそうです。先日公開した文書は、主に二つの論点からHachetteを批判しています。

1. 「ペーパーバックのときもそうだった。」
ペーパーバックの本が登場した時も、当時の出版社各社は猛反対しました。しかし、はるかに安価で本を購入できることは、読書を楽しむ人にとっては素晴らしいことだったに違いありません。「歴史はくり返す」といいますが、電子書籍はペーパーバックと同じ境遇にあるのです。

2. 「みんなが得をしている。」
価格弾力性の観点からみて、電子書籍は読者も、書き手も、出版社も、誰もが得をするのだといいます。電子書籍は価格弾力性が高いため、価格が下がると消費量は大きく増加します。たとえば、$14.99で100,000部売れるものを、$9.99に設定すると174,000部売れるとのこと。$14.99のときには総売上高は$1,499,000だったものが、$9.99にすると$1,738,000になるのです。つまり、消費者はもちろん、各関係者がハッピーな仕組みなのです。

これらを突きつけられたHachetteは劣勢といわざるをえないでしょう。僕のような一般人がそう感じるのだから、業界としては勝敗が見えた、という流れなのではないでしょうか。

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