シリコンバレー。シンガポール。福岡。

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アベノミクスの三本の矢の三本目、規制緩和を中心とする施策に対して注目が集まっています。なかでも、スタートアップがリスクを恐れずに活動するための環境を整えることが目玉のひとつとなっていますが、その中心に福島県福岡市があります。暮らしやすい町ランキング10位の福島市が、どのように「スタートアップ・フレンドリー」な都市をつくりあげようとしているのか。Tech In Asiaが行った高島宗一郎市長とのインタビューを要約してお伝えします(ところどころ省略しています)。


Q. 日本は35%以上という、国際的にみて非常に高い法人税を設けています。中央政府はその値を低くする計画ですが、福岡市は中央政府の方針以上に低減させ、ベンチャー企業については15%としようとしています。可能なのでしょうか?

福岡市はスタートアップを支援する経済特区に指定されたので、様々な可能性があるといえます。

日本の法人税は現在30%以上なわけですが、中央政府はそれを20%程度まで減らそうと考えています。海外の企業が投資をしようとするとき、近隣諸国と法人税を比較するわけです。たとえばシンガポールは17%しか課していないのですが、このようにして、企業は日本よりも負担の少ない場所へ投資をするわけです。2020年までに、海外からの投資を二倍にすることが中央政府の方針で、福岡市もそれに沿います。

もうひとつは、日本のベンチャー企業の少なさです。企業数全体の4%しか占めていません。リスクを背負って挑戦する人たちを支援する仕組みがなければなりません。そこで、設立から5年間は法人税を15%とします。

福岡市は、日本の規制の殻を破る、「ドリル」のような存在でありたいのです。

Q. 福岡市は、地理的にはどのような利点があるのでしょう?

東京やシンガポール、香港といった都市と比べ、福岡は生活しやすい場所です。ビジネスコストは妥当、生活費は低く抑えられ、子供に最適な学習環境が整っています。安全性や清潔性はどこにも負けません。また、他の都市は人が多く、快適であるとはいえないでしょう。

福岡は東京と上海の中間に位置し、アジアの中心です。19の国際的な都市への直行便も飛んでいます。

Q. 海外のスタートアップを誘致することについて、また福島市がどのような取り組みをしているのかについて聞かせてください。

スタートアップに対して与えられるものには様々なものがあります。

福岡の歴史は2,000年以上あり、コミュニケーションと文化交流の血が流れているわけです。空港はもちろん、博多港は過去24年間、最も多くの人が到着した港で、海外からの人を受け入れる体制が整っています。町中の標識は日本語のみならず、中国語、韓国語、英語で表記されています。また、同じく駅や電車内のアナウンスも多言語に対応しています。210の医療機関が英語での診察が可能で、市営の無料Wi-Fiや、自然災害とマナーに関するDVDなどの配布も行っています。

Q. 東京はスタートアップ向けインフラ(VCやシードアクセラレーターなど)が整っていますが、それがない福岡は、どのようにして国内外のスタートアップを説得するのでしょうか?

ビジネスコストが低いことやアジアとの距離が近いことが福岡の強みであることは間違いありませんが、それだけではありません。最も大きな魅力は、東京とくらべてはるかにストレスが少ない環境である、という点です。

スタートアップは会社を設立するだけでなく、今までなかったような価値を社会に提供します。福岡の街は画家や音楽家が多く、文化・芸術面で優れた環境があります。利便性を提供することはもちろんですが、自然と調和した歴史や文化を誇り、新しい価値を生み出すために最適な環境が用意されているといえるでしょう。

Q. 福岡のスタートアップ誘致の目標は?

2012年には年間平均43だった件数を、2018年までに55件にしたいと考えています。

Q. 参考にしている都市はありますか?

シリコンバレーのような環境を実現したいです、もちろん福島らしいスタイルのものです。また、シアトルをモデル都市のように感じています。あそこはBoeing、 Microsoft、 Starbucks、Amazonなど、グローバル企業が数多く生まれていますので。


 

参考:http://www.techinasia.com/fukuoka-mayor-takashima-asia-startup-city-japan-interview/

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