これからの「ロボット」の話を(もっと)しよう

9割の人はそんな無茶なと笑って聞き流すだろう。それでも1割、あるいは1%の人が本気でそれはやるべきだと思ってくれれば大成功だ。

140605-humanoid-jms-1257_f909e2e1f8752551b981b92a45cf90717月15日に開催された、SoftBank World 2014で孫正義氏は汎用型ロボットの普及こそが日本の生産力を向上させるのだと語った。ソフトバンクも、来年2月に人型ロボット「Pepper」を19万8,000円という、驚きの低価格で一般販売する。パーソナルコンピュータの次は、パーソナルロボットの時代がやってくる、というのである。

たしかに現実問題、労働人口を急速に増やすことは大変難しい。非正規雇用の占める割合が大きくなり、子育てのことを考える余裕のない労働者は増え続けている。生活が安定しないことから晩婚化・未婚化がすすみ、二人以上子供を産むことが難しくなっている。生きづらさが社会を覆っている。

ロボットは生きづらさを払拭するに可能性も、さらに生きづらくする可能性も秘めている。

  1. 生きづらさを払拭する可能性

ロボットの語源は「人の代わりに労働をする存在」の意味をもつ。ロボットは私たちが日頃行っている労働を肩代わりし、人間は働くことなくその果実を享受することができる。労働時間が減り、好きな時間に好きなだけ働き(もしくは働かず)、家族や趣味の時間を作ることができる。ロボットが労働を肩代わりしてくれれば、ベーシック・インカムも現実味を増すかもしれない。

  1. 生きづらくする可能性

オックスフォード大学のカール・フレイ氏とマイケル・オズボーン氏が2013年に発表した研究結果によれば、米国の労働者の47%は高い確率で、19%は標準的な確率で、10年から20年以内にロボットによって置換される。人々は科学や芸術、法学や経済学など、高度の認識・感情的知能を必要とする仕事に必要なスキルを習得しなければ、生きていくことができない。ロボットによって活動の場を制限され、追い込まれる。

ロボットが街を闊歩する世界がくるかどうかは別にして、まだまだロボットが私たちの社会のなかでどのような存在になりうるのか、考えきれていない。今までのロボットの概念を打ち破り、新たな「ロボットのあり方」をみせるチャンスであるともいえる。

今後、どのようなロボットが登場するのか楽しみである。

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